オバマ演説と「核抑止論」

 雨28℃北の風が強い、夜は台風の暴風域に入り、風がゴーゴーうなっています。
 ラジオのスイッチを入れ、午前8時から広島市主宰の記念式典の中継を聴き、原爆投下の時刻8時15分に1分間「黙とう」をしました。
 10時から事務所で会議を開き、事務所の台風対策をして家に帰り、雨に濡れながら、宣伝カーの看板を取り外し、植木鉢を室内に運ぶ等、家の台風対策も終わりました。
 記念式典の中継で、秋葉忠利市長が、「『核兵器の廃絶』は、被爆者のみならず世界の大多数の市民並びに国々の声であり、その声にオバマ大統領が耳を傾けたことは、『廃絶されることにしか意味のない核兵器』の位置付けを確固たるものにしました」そして、「それにこたえ私たちにはオバマ大統領を支持し、核兵器の廃絶のために活動する責任があること、核兵器廃絶を求める世論と運動が多数派であることを示すために、私たち自身を「オバマジョリティー」と呼ぶことを呼びかけ、宣言の最後を「We have the power. We have the responsibility. And we are the Obamajority. Together,We can abolish nuclear weapons. Yes,we can.」と、平和宣言を英語で結びました。
 麻生太郎首相は、「非核三原則を堅持し、核兵器の廃絶と恒久平和の実現に向けて、国際社会の先頭に立っていくことを誓う」と述べました。
 オバマ大統領が、「核兵器を使用したことのある唯一の核兵器保有国として、行動する道義的責任がある」と米大統領が初めて原爆を投下したことの非を認める表明をし、核兵器廃絶に向けて世界の諸国民に協力を呼びかける演説を受けての64回目の広島平和祈念式典は、これまで以上に核廃絶に向けての力強さがありました。
 その後のラジオニュースで、麻生首相が記者会見で、「核を持って攻撃しょうという国がわれわれの隣にある」と述べ、「世界から同時に核がなくなるなら良いが、核を持って抑止する力を持っている米国と日本は同盟を結んでいる現実を踏まえて話をしないと。一方的に誰かがやめれば、相手もきれいにやめてくれる世界ではない」と述べて、「核の傘」が必要と強調していました。自民党だから当然といえば当然ですが、記念式典とのあまりのギャップに開いた口がふさがらず、怒りがこみ上げてきました。
 自公政権は、日本に米軍の核兵器を持ち込ませる「核密約」に固執し、米国に「核の傘」を維持するよう求めています。自民党衆院選マニフェストには、核の「廃絶」の文字は一字もありません。
 今度の総選挙で、なんとしても日本共産党の躍進を勝ち取り、怒りを示さなければなりません。日本共産党は、米国への「核依存」をやめさせ、「核密約」を破棄を強く求め、「核の傘」から離脱して「非核の日本」をつくるために力をつくします。