今日の本会議は正味30分余で終了。自民、公明、そうぞうの多数派による不当な市長、前局長「告発」の強行。

tatsuruuesato2008-03-04




 くもりや晴れの天気、北の風強い、13℃。満開を過ぎた椿の花が深い緑の中に赤く映えます。バラの花も咲き誇っています。自転車で平良庁舎へ向かいながら幾度か自転車を止めて見入りました。
 市議会2日目、今日は委員会報告と議案に対する質疑でしたが、10時の開会時間になっても野党議員が議場に入らず、開会が遅れました。やっと野党議員が入場したのが10時16分、本会議がやっと開会したと思ったらすぐに平良隆議員が休憩を取り、「再々継続の100条調査委員会の委員長報告が議事日程に入っていないのはなぜか、継続の案件は先に処理すべきではないか」という提案をしました。
委員長は最終日に報告したいということで議事日程に乗せなかったようです。平良議員の提案を受けて日程に乗せるために100条調査委員会の報告書作成を巡って混乱しました。
午前中で決着がつかなくて、午後に持ち越し、やっとまとめて本会議を開会したのが17時6分でした。

■ 文教社会委員長の報告

文教社会委員長の報告が行われ、陳情書の審査結果が報告されました。
※陳情書第6号 新ゴミ処理施設建設に反対する要請 再々継続。
※陳情書第18号 「労働安全衛生委員会」の設置を求める要請 再継続
※陳情書第24号 一般家庭ごみ収集運搬業務に係わる協同組合との一括契約について(陳情)採択すべきもの
という報告がなされ、つづいて、陳情書第24号に対する少数意見の留保の報告を私が行いました。
               少数意見の報告 
一般家庭ごみ収集運搬業務に係わる協同組合との一括契約について、契約のあり方について、もっとよりよい方向を検討しようということで継続審議を求めましたが採択されてしまい残念です。
 他の自治体が契約についてどのようしているのか調べましても、業者間で分別収集を切磋琢磨しあえる、よりよい競い合いを確保するために一括ではなく、収集区域を二つから三つのグループに分けて契約しています。
 本市はこれから、分別収集に新たに生ゴミの分別収集が加わりますが、住民サービスを低下させない方法でどのように収集を進めるのかということも含めて、もっと議論を深める必要があります。
 契約にあたっては、業者間のよりよい分別収集の競い合いを確保する意味でも、一括契約というのはこのましくないと思います。よって収集区域のグループを分けて、他の業者の参入の道を確保していくべきです。
 以上の報告の後、採決されて陳情書第6号、陳情書第18号は委員長報告のとおり可決されましたが、私が少数意見の留保の手続きをとった陳情書第24号は委員会で賛成したはずの委員も反対にまわり、賛成少数で否決されました。

 100条調査委員会の報告
 続いて下崎地区土地売買に関する調査特別委員会(100条調査委員会)委員長のが報告が行われました。
 本委員会において、13回にわたり調査を行ってきたが、虚偽の証言については、告発に値するかどうか賛否に分かれている。このため平成20年2月27日の委員会において市長と前局長の証言は、地方自治法第100条第7項に規定する「虚偽の陳述」に該当するものと賛成7人、反対2人の賛成多数で認定した。
 続いて、少数意見の留保の報告を私が行いました。
               少数意見の報告
 下崎地区土地売買に関する調査についてですが、特別委員会の調査事項は、下崎地区土地売買に関する便宜供与(斡旋収賄)があったかどうかを解明することです。
 調査の結果「便宜供与(斡旋収賄)」はなかったと断定します。理由は、当初交わされた契約そのものが契約として成立しておらず、契約書としての効力を持たないこと、これは民報131条の停止条件に該当するものであり、契約そのものが無効であるからです。
 以上の理由により、「公文書偽造」も「偽証」も裏付けがなくなり、本委員会が「告発」する理由がありません。よって告発すべきではありません。
 議会による行政ミスを指摘することは大事ですが、この問題は宮古島市の組織運営の問題であり、市長の裁量権にかかわる問題に、議会が介入すべきではないと考えます。今後このような事件を繰り返さないために、この事件の教訓を十分に生かした行政組織の健全な運営を強く求めます。
 法律違反を問う以上、根拠の示せない「告発」を多数決で決めるべきではありません。このことは議会のあり方が問われる問題であり、慎重であるべきだと考えます。
 以上の報告のあと、討論が行われ、亀浜玲子議員が反対討論をしましたが、賛成討論はありませんでした。採決が行われ賛成18人、反対7人で委員会の報告が可決されました。
 その後、市長の告発について討論が行われ、与那嶺誓雄議員が「安易に言葉尻を捉えて告発すべきではない」と反対討論をしましたが、賛成討論はありませんでした。採決の結果賛成16人、反対18人で可決されました。
 続いて、前局長の告発について討論が行われ与那覇タズ子議員が「重要な人件問題にかかわることであり、この問題を多数決で決めることには反対です」と反対討論をしましたが、賛成討論はありませんでした。採決の結果賛成16人、反対7人で可決されました。
 この問題は人件に係わる重要な問題であり、それを数の力で強行するのは、議会の良識が問われており、宮古島市議会の汚点として厳しく問われます。
 議会の多数にものをいわせるやり方が目に余ります。私への不当な懲罰も全く道理のないものでした。
今日は2件の少数意見の留保の報告を行いましたが、なにごとも起こりませんでした。当然といえば当然のことですが、2006年9月定例市議会では、「少数意見の留保の報告」そのものが議会の多数の暴力で認められず、意見の取り消しと謝罪の道議を強行して、私がそれを拒否すると、今度は不当な出席停止2日間の懲罰を強行し、一般質問を封じるという暴挙を繰り返しました。
 あれから1年6箇月、少数意見の留保の報告があたりまえに2件もできました。市民のみなさんと勝ち取った成果です。「あたりまえがあたりまえにとおる議会に、開かれた議会に」これからも議会改革に共に力を合わせましょう。
 告発に賛成した議員は下記のとおりです。
富浜浩、真栄城徳彦、嘉手納学、新城啓世、池間雅昭、池間健栄、新里聡、下地明、嘉手納学、上地博道、平良隆、佐久本洋介、砂川明寛、棚原芳樹、豊見山恵栄、池間豊、宮城英文
下地智議員は退場しました。
 市議会三日目の明日は、議案に対する質疑が行われます。