市博物館主催「宮古の地史を語る生物たち(ミヤコサワガニ)」と題して講演。 

 
 午後2時より、博物館で行われた講演を聞きました。地下水系が改変され、さらに手が加えられようとしていることが気になったからです。
 琉球大学非常勤講師の藤田喜久さんは、生物の研究に止まらず、自然環境の保全についても具体的な提案をしました。私はそれに「そうだ、そうだ」と心の中で拍手を何度も送りました。
 ミヤコサワガニが、宮古における数少ない純淡水生物(一生を湧水域で生活する)であり、直接発生で数えられる位の卵しか生めないこと、塩水中で生きられないことから、海を渡って分布域を広げることができないという生態を語りました。
 そして、ミヤコサガニの(学術的)重要性について語り、宮古島固有種であり、宮古島における数少ない純淡水生物であり、宮古完全水没説に意義を唱える証拠として、宮古の地史を再考するきかけとなる。サワガニ類の系統進化・種分化を考える上でも極めて重要で、遺伝的には渡嘉敷のトカシキサワガニに最も近縁である。宮古の古地理と主分化プロセスの解明に期待されると強調しました。
 さらに、そのミヤコサワガニが絶滅の危機にさらされていることを紹介し、宮古の自然環境の保全について、なぜ、守らなければならないかについて、世界的重要性等6点をあげ、宮古の自然は生物(固有種)の生息範囲が狭く、個体数も少ない。多様な生物を育む自然環境も多様であるが、いずれの規模も小さい。僅かな力で容易に崩れてしまう宮古の自然の脆さを指摘しました。
 そして、宮古の生物達に悪影響を及ぼす要因をあげて、守るために個人、行政、研究者(機関)が協働することが重要。行政のとりくみついても、条例制定等、具体的な提起をしました。
 参加して、心から良かったとおもいました。
 家に戻り妻と二人で家電屋へ買い物に行きました。そう、念願のデジタルカメラを買いました。機種は、Panasonic、DMCーTZ3ーS(シルバー)LUMIX、¥4、5745です。
 5時から6時まで、サンエーターミナル店前で週1回定時定点のピースアクションに参加しました。自衛隊イラク派兵反対でスタートして3年以上になります。