議会一般質問。ゴミ処理施設の建設等について

    
        住民の合意なしの環境アセス!?


私の質問。第一に環境アセスメントのための補正予算が提案されていますが、住民の合意をとって後にすべき仕事だと考えますが、いかがでしょうか。第二にごみ有料化が、来年度から実施される事になりましたが、ごみの減量化と分別については、市民の協力が不可欠と思われます。実施にむけて市民との対話集会を数多くするとの約束はどうなっていますか。有料化したけど、ごみの減量化は、いっこうに進まない、そういうことにならないように丁寧な対応が必要だと考えます。

下地副市長の答弁。施設の老朽化を考えると建設用地が決定された以上建設を急ぐべきだと思います。条件付きで賛成した添道自治会にも一部反対者はおりますが、圧倒的な賛成で建設賛成をしております。保里2区の場合は自治会組織がなく統一した意思表示が出来ない状況にあります。そのため各家庭を訪問し、合意を得るために努力をして参りました。
ごみ処理施設の完成まで約5年を要することを考えると建設に向けた事務作業を早目に進める必要があります。同時に反対の方々に対しても今後も根気強くゴミ処理施設の建設の緊急性とそして必要性について理解を求める努力をしてまいります。

上地廣敏福祉保健部長の答弁。指定ごみ袋制やごみの分別につきましては、市民への説明について出前講座や小学校の社会科の見学等に出向いて現在説明を致しております。19年度は城辺のデイサービスでお年寄りの皆さんを対象に説明会を行っております。また市内の小中学校でも同様の説明会を実施しております。
議員ご指摘の市民との対話につきましては現在婦人会や各種団体から多数の説明会の開催依頼がありますので、今後は指定ごみ袋制だけではなく生ゴミの堆肥化事業につきましても市民のご理解が得られるよう、積極的に取り組んでまいりたい、説明会を開催してまいりたいというふうに考えております。
  
  検討委員会の設置は順番が逆立ちです!
    前提条件を話し合わずして場所の選定はありえない!

私の再質問。消却施設の件ですが、やっぱり私はこの検討委員会の設置、順番が逆立ちしていることを指摘せざるを得ません。そもそも事業計画が決まっていません。これから焼却炉の規模、それを決めるといではいうではありませんか。
それと、住民の合意がない中で一方的にやることはあってはならないと思います。この問題はまず宮古島市のごみ処理のあり方を多くの市民の参加するなかで合意を形成しながら検討していく必要がある大事な課題だとおもいます。
なるべく燃やさないようにして、必要最小限度の消却にするその中で炉の規模も決まってきますし必要な面積もきまってきます。前提条件を話し合わずして場所の選定はありえないと思います。
是非ゴミ処理の政策の策定を住民参加で時間をかけて将来に悔いを残さないように決めていく、そういう機会にして行ければと思います。実施に向けて市民との対話集会を数多くもつこと、あわせて市長が個別訪問して説得をなさるとおっしゃいます。しかし、個別訪問では住民の方々がどのような事を市長におっしゃったのかそれは市民の耳には入ってきません。是非公開の場で説明をするならしっかりと多くの住民の前でやっていただきたい、このことを改めて問いたいと思います。
   明確に反対をしているのは15%から20%ぐらい ?

下地福市長の答弁。ゴミ処理施設の建設については本市の緊急かつ重要な課題であるということを全市民が理解しているものだと受け止めております。この事業を推進するには多くのクリアーしなければならない課題があります。その一つがやはり合併以前から用地選定についていろいろ紆余曲折がありました。
そういう視点からしたらまず用地の選定、地域住民の合意形成、あわせてこの先には議員ご指摘のとおり炉の問題や環境アセスの問題等があります。そこで特に今議会では建設についての検討委員会を設置するための条例を提案しております。この委員のみなさんは、学識経験者を始めとして、市民代表さらに行政というようなメンバーで構成しそこで異論な視点から議論をすすめて今議員が指摘しているような課題の一つひとつについて検討し審議していくべき作業だと思います。
その手始めとして、まず一つには合意形成に向けては周辺の自治会の 合意を得るために個別訪問等をおこなっております。この訪問をしての周辺住民の反応は大半がですね理解をしています。明確に反対をしているのは15%から20%ぐらいであります。さらにこのことについては今後も根気強く努力して地域住民の理解を得られるように努めてまいります。

    焼却炉は住民の合意を前提に適正規模で安全ものに
私の再質問。焼却炉建設を急ぐ気持ちはよく分かります。しかしこれを丁寧な仕事として進めないと、今後悔いを残すような気がしてなりません。この問題が二転三転しているときほんとにつらい思いを市民もみんなしていたと思います。
焼却炉が老朽化している。ごみが山積みになる。そこで働いている職員が本当に身を切るような努力で施設を運営しているわけですから、このゴミ行政に関わる膨大なコストをどうするかという観点、結果として住民の暮らしに大きなしわよせ、教育、福祉の分野で市民に負担がのしかかってくるという矛盾があります。
その問題を解決するためにどうすればいいのか、私が個別訪問ではなくて住民の公開の場で話し合いをしていただきたいというのはそういうことです。みんなで話し合いをして、どうすれば負担軽減を進めていけるか、将来燃やすものがなくなるというぐらいの取り組みが可能になっいくと思うんですね。
本市の取り組みとして生ゴミを堆肥化する大歓迎です。こういった仕事を丁寧に住民と共にすすめるこの視点が私は大事だと考えます。そういう作業を通して予定地を変更して何とか建設地を確保するのか、まさに市民が政策決定にかかわる絶好のテーマでもあると思うんですね。ただ単にじゃまなごみを目の前から消すそれだけではなくて丁寧な説明を全市民にやっていたただきたい。
現地に入りますと長年苦しめられてきた住民の切実な声を聞きました。雨降りには悪臭がする。焼却炉の調子が悪いときは排気ガスの問題があります。窓があけられない。窓をずっと開けた事がないそういう中で実際にその窓をみますとすすけた灰が窓に付着しているんです。
そういう被害を被ってきた住民であることも是非考慮していただきたい。焼却炉というのが住民にとってどういう性格のものなのか住民とともに考えて、住民の合意を前提にして適正規模で安全ものにする資源循環型でごみを削減していく転機にしていく、そういう立場で住民の合意を100%勝ち取っていくことをめざして住民説明会を根気強く開いていただきたい。
そして500メートルの範囲内でアンケートをとったその結果15%から20%の反対しかいないとおっしゃいますけれども周辺住民に距離はありません。全市的な説明を求めて行きたいと思います。