ごみ処理は、焼却処理だけではない!


 宮古毎日新聞6月27日付けの1面トップで報道された「ごみ焼却施設が完全停止」が気になり、昼過ぎに焼却施設を訪ねました。


「27日中には稼働を再開できるはず」という新聞報道の通り、27日の午後12時頃には、復旧したとのことでした。「月に一度は故障している」という焼却炉、「老朽化しており、完全停止になった時どうするのか」という危機が、強調されています。


 そこで悔やまれるのは、国や県の強力な指導で「ごみ処理の広域化」を進め、焼却炉を1施設のみにしてしまったことです。それは、合併論議で上野、下地が離脱をしょうとしたとき、「ごみ処理に億単位の負担金が支払えるか」という脅しの材料にもなりました。


 私は、「ごみ処理の広域化」に反対しました。十分な議論なしの広域化は、住民の当事者意識が欠落して、ごみ問題を身近な事として考えなくなってしまうからです。


続く、論議抜きの市町村合併により、旧平良市で確立していた、ごみの分別収集が、後退する結果となりました。


 私は、どんなに新しい焼却炉ができても、ごみ処理に当たって、徹底したごみの分別が必要だと考えます。旧平良市が、分別収集を開始したときの理由は「将来の資源化のため、有害なプラスチック系ごみを燃やさない」ということでした。


今こそ、その原点に立ち返り、ごみ焼却処理を、いつまで続けるのか、まじめに議論すべきです。ごみ焼却処理に高額の税金を投入して、本当に良しとするのか。


「新しい焼却炉が早く必要」と強調する声を聞くたびに、「ごみ処理とは、焼却処理だけではない」と叫びたくなります。


住民が納得のいくまで十分な議論を重ねること、住民への説明責任を果たすこと、合併新市で起きているさまざまな混乱は、そのことを教えているのではないでしょうか。


 城辺保良平安名崎の市有地売却問題も、そのひとつです。明日は、午後2時から、城辺保良平安名崎の市有地売却問題で、売却に反対する住民が現地を歩き、その後、意見交換会を開きます。


 現地で、お会いしましょう。