台風被害調査

tatsuruuesato2011-05-30

[台風] バイクを飛ばして東へ西へ
             
             葉タバコの被害が甚大

                                茎だけになった葉タバコの木

 平良地域と城辺地域の葉タバコ農家を訪問しました。両地域とも共通して「いちばん良い葉の部分の収穫が、これからという時に、このありさまだよ。4割程度しか収穫していない…」と話す。黒いマルチの剥ぎ取り作業をしながら、葉をすべて吹きちぎぎられ、茎だけになった葉タバコの木を引き抜いて落胆していました。

 平良地域では、「台風1号が、宮古島から逸れたときは、仲間と酒を酌み交わして大喜びした。しかし、その後は長期に雨が降らなくて悩み、雨が降ったら長雨で病害虫が発生して困った。そして、今度の台風。今年は災難の年だ」「台風前に必死になって収穫作業をして、(葉タバコ)乾燥庫に(葉を)入れた。ところが停電してしまった。それから夜も寝ないで、葉が蒸れないように板で扇いで対応したけど、人力では限界がある。葉の芯の部分が乾燥しきれないし、黄変がうまくいかず、黒ずんだ茶褐色になってしまった」「よりによって、今年は手続きが遅れてしまって、乾燥庫の保険に加入できなかった。踏んだり蹴ったり…加えてなんといったらいいのか…」

 城辺地域では、「まさか、5月にこんな台風がくるなんて、46年ぶりだって? 台風前に収穫した(葉タバコの)葉を乾燥庫へ入れてあるよ。友達がかわいそうだよ、台風前に収穫した葉を、乾燥庫に入れたのに、機械が雨水を被って故障して葉をすべてだめにしてしまった。東日本大震災とは比べものにならないけど…」「保険? そんなもの知らないよ。なんかの誤解じゃないの」


       倒れたサトウキビ

 両地域を回る前に、全体の被害状況を知ろうと市役所平良庁舎へ行きましたが、担当課は一人もおらず、総務部長に状況を聞いたら、「まとまっていないから、まとまりしだい電話する」とのことでした。

 城辺庁舎での聞き取りでは、小中学校の体育館や教室の窓ガラスが割れる被害と校庭の樹木が倒れる等の被害がでているとのことでした。