宮古の出稼ぎ・派遣労働者の実態調査で訪問。



 晴れ20℃東の風から南東の風に変わる。のどかな一日でした。
 午前11時過ぎに、バイクを飛ばして遠方まで出かけました。出稼ぎ・派遣労働者の実態調査のためです。
 昨年暮れに聞いた、宮古から出稼ぎ・派遣の若者の不幸な話が気になりながら、選挙に手をとられて調査ができませんでしたが、なんとか時間を確保して現地を訪問して聞き取りをしてきました。
 数件訪ね歩いてやっと当事者の実家を探し当てましたが、残念ながら詳細を聞き出すことができませんでした。近所の方にその若者のお兄さんを紹介していただきましたので、急ぎ連絡を取りたいと思います。
 調査のために訪問した家では、出稼ぎに出た子ども二人が出稼ぎ先で他界してしまったという話を母親から聞かされました。
「5年前に3男が静岡県に出稼ぎに出て仕事中に『気分が悪い』と訴えて入院したが、1ヶ月後に亡くなってしまった。また、3年前は長男が亡くなってしまったさあ、葉タバコの仕事を終わってから、『出稼ぎに行く』というから、みんな反対をしたけど、『金をかせいで来ないと大変だから』といって出て行ったよ、名古屋の冷蔵庫の組み立て工場で働いていたけど、会社の寮で血を吐いて倒れているところを発見されたけどだめだったさあ、11月12日に宮古を離れて12月22日には死んでしまってねえ…なんで年寄りの私が先にならないで若い者が先になるかね…私は不幸だよ」と話す年老いた母親。
 皮肉にも、暮れに亡くなられた青年の話を、その母親から聞きだすことになってしまいました。同一地域内から出稼ぎ労働者が3人も犠牲になるとは、なんということでしょうか。後からあとから涙があふれだして、息も絶え絶えに話す年老いた母親の手を握りしめるのがやっとでした。