クレジット・サラ金被害をなくす講演と相談会と会議。 

                               ミーフクラス木の花


 くもりや晴れの天気南の風25℃。ミーフクラス木の花がたくさん落ちて、落ち葉と見事なハーモニーを演じています。掃くのがもったいなくて、しばらく見とれていました。
 午後1時30分から、働く婦人の家ゆいみなーで沖縄クレジット・サラ金被害をなくす会が主催する「クレジット・サラ金被害をなくす講演と相談会」が開かれました。
 会員の花城 梨枝子氏(琉球大学教授)が「多重債務と貧困」と題して講演をしました。
「多重債務は、単純に個人的な失敗ではない、」と切り出し、「社会的排除がある。仕事につけない、就職しても不安定雇用、教育が受けられない、という社会全体の構造的な連動がある」と指摘。
「安定した雇用が大事、水も住宅も無料ではない。最初の借金の理由は生活費がないこと、生活に直結する仕事にありつけないという問題がある。
(県内)就労者の7割が平均11万円余の収入しかない、その収入から借金を返済するが、多重債務者は平均7件に返済している。
週に2回の請求がくるなかで、高い金利で返済しているが、いくら借りていくら返したのか分からないのが実態、それは借金していることを誰にも知られたくないという思いがそうさせている。
自転車操業で29,2%の金利で100万円を借りて返すと8年目には1000万円を超えることになる。
このことは中学・高校生にも教えないといけない。生活保護世帯の半分の収入で返済をしているのが実態。
10万余の収入でどうやって年金を支払うのか、長寿は年金あっての長寿、健康と高齢のリスクを個人で背負うことになる。多重債務は公的な問題」と強調。
「エンパワーメント・プロセス(自立、公助、共助)、私の大好きな言葉です。まず、セーフテイーネットを張ること教育と雇用を中心にすえて、法的な解決と生活の安定の確保とギャンブルやアルコールと買い物依存等に対するカウンセリングと生活設計の手助けをしていくことが求められる。
立ち直ったその人が問題意識を持ち使命感を持って、多重債務で苦しむ人の手助けをするようになる例が数多くある。命に代わる借金はありません」と訴えて締めくくりました。
 続いて同会員の安里 長従氏(司法書士)が「法的解決方策」と題して講演しました。
任意整理、特定調停、民事再生、自己破産等の解決策を示し、「それぞれの解決にメリット、デメリットがある。金ないからといって司法書士や弁護士への相談を諦めないでほしい。クレジット・サラ金被害をなくす会への多重債務の相談は無料です。法律扶助の法テラス制度も活用できます。生活の再建の手段として、相談をしてほしい」と呼びかけました。
そして、「司法書士は法的知識はあっても行政の制度面の活用はあまり分からない。借金がDVや税金滞納等の様々な原因になっているだけに、専門家との連携をとることが大事、謝金の整理は目的ではなく、新たな生活をスタートする手段です。借金があるからと生活保護申請を諦めないでほしい。必ず解決できます」と強調しました。
 講演の終了後、事務所で会議を開きました。会議が長引きピースアクションに参加できませんでした。