野党と「そうぞう」が市長不信任動議。後期高齢者医療制度の実施中止と抜本的な見直しを求める意見書が可決!!

 



 くもり、南東の風。
 議会の終了日。「午前9時に与党議員控え室に集まるように」という3役の呼びかけがあり、いつもより早く平良庁舎へ行きました。
内容は、「パイナガマ土地用地売買の契約ミスで違法状態を解消するために、議会の追認を求める議案の追加提案をしたいから理解してほしい」ということでした。
私は「もっと時間をかけて慎重に検討してほしい、市民に情報を公開して、分かりやすい問題の解決をしてほしい」という返事をして、「今議会での提案があれば退場する」と市長に伝えました。
 9時45分 議会運営委員会
 「未成年者の飲酒防止活動推進に関する宣言決議」の提案について扱いをどうするのかという協議がおこなわれました。
議長から「昨日、宮古島警察署から以来があった。また、前川議員からも要望があったので提案したい」という説明がありました。
 新城 …「議会の最終段階でこのような先例を作って良いのか」
 嘉手納… 「新城議員の言うように…」というやりとりがありましたが、全員が一致して提案することを確認しました。
 10時、議会の開会時間になっても議会を開会できず、ようやく10時47分に開会を伝える予鈴が鳴り、10時50分に議会を開会、同時に先日に続いて会派「そうぞう」から動議が提出されました。
「池間議員の一般質問は、議員申し合わせの3回までと決められておりますが、今回の場合(3回の登壇は済んだが)議事進行上、善意に「いいですよ次の質問をしている間に整理してください」と当局にあゆみ寄ったのだから、質問時間2分を許可するように」という内容のものです。
動議が成立して、挙手採決の結果、「そうぞう」意外に賛成者はなく否決されました。
続いて各常任委員会の委員長報告が行われ、それに対する質疑が行われようとする直前に、池間雅昭議員が休憩を要求しました。「総務委員会の委員長報告に「市長不信任に値する」という報告を受けたので、会派間の調整をしたい」とのことです。(池間議員自身、総務委員会の委員であり、多数の力により「市長不信任に値する」という文言を無理矢理盛り込ませた本人です)議長が許可して11時13分から休憩に入りました。
 12時前に議会を再開しましたが、議長が「休憩して午後2時からの再開」を宣言し、昼食をはさんで午後3時15分に再開。再開と同時に市長への不信任動議が提出されて成立し、質疑が行われました。
亀浜玲子議員が質疑に立ち、「(委員会では市長の)報酬カットをどうするかの問題だったはず、これで不信任を出すのか、不信任に値しない。『市民無視の行政運営』とはどういうことか、『政治的、行政的、道義的責任』とはどういうことか、『市長をトップとした組織ぐるみの違法行為』とはどういうことか」と問いました。
池間氏は「公務員の無謬性…市民から信頼される。その責任は市長の責任、市民が負担しなくていいような支払い96条の1よってミスがなければ800万円の不利益はなかった。
6月定例会で与党(総務財政委員)の一致の(委員長)報告、それをもとに市長の辞職勧告決議が通った」と答えました。(「市長をトップとした組織ぐるみの違法行為」という文言も多数の力で無理矢理盛り込ませた文言で、現在100条委員会で調査中です)
 その後、15時46分伊志嶺市長が「監督責任を十分果たしてこなかったが、これが不信任に値するとは思はない、これからも職員も私も勉強しながら市政に携わっていきたい」と弁明を行いました。
 それを受けて、採決が行われ27人の出席のうち19人が賛成しましたが、不信任に必要な21人以上の賛同は得られず、不信任は否決されました。
 その後、中断されていた委員長報告に対する質疑が行われました。
私は議案第47号について質疑に立ちました。市長不信任の理由にもされた議案第47号は否決の理由として、「職員の不祥事により発生した市長、副市長の管理者としての政治的、道義的責任を問うものであり、その性質上、市民に与えた行政不信、政治不信は大きく、不信任に値する。提案の数値では納得できず、事の重大さを再認識して頂くよう否決する」としています。
私は「市長も、議会も市民の代表として選ばれた対等の立場にあります。(市長が自らの報酬を15%削減すると提案している)提案の数値では納得できないとしていますが、数値の多い少ないは何を根拠にしているのか示してください」と問いましたが、まともな回答は得られませんでした。
 質疑を終わり、議案に対する採決が行われて、議案47号と認定第1号平成18年度宮古島市一般会計歳入歳出決算認定については19対7で否決し、残りの議案をすべて全会一致で可決しました。
陳情書は継続審査となったのが3件です。(3件ともに全会一致)
陳情第6号  新ゴミ処理施設建設に反対する要請。
陳情書第18号 「労働安全衛生委員会」の設置を求める要請。
陳情書第24号 一般家庭ゴミ収集運搬業務に係わる協同組合との一括契約について陳情。
採択されました陳情書は9件です。(17号〜25号は全会一致の採択です)
陳情書第17号 義務教育国庫負担堅持及び2分の1復元を求める要請。
陳情書第19号 「全国学力・学習状況調査」の公表等に関する要請。
陳情書第20号 「30人以下学級実現」のための要請。
陳情書第21号 特別支援教育に関する陳情。
陳情書第22号 活根による樹勢回復事業推進について要請。
陳情書第23号 事業用自動車緑ナンバー)使用法に関する陳情。
陳情書第25号 平成20年度福祉関係予算及び施策の充実について要請。
 賛成多数によって採択された陳情書2件です。
陳情書第26号 「道路特定財源の暫定率の延長を求める意見書」の採択について。この陳情には、私一人だけが反対しました。かねてから、「道路特定財源一般財源にして自治体が生活道路の整備などが自由にできるようにすべき」という主張をしてきました。
どういう訳か分かりませんが、陳所書は採択しましたが、意見書は提案されませんでした。なぜでしょう?
陳情書第27号 2008年4月実施の後期高齢者医療制度の実施中止と抜本的な見直しを求める陳情。この陳情には公明の富浜浩議員、富永元順議員の2人に加え池間雅昭議員、棚原芳樹議員が反対しました。
意見書2件が可決されました。
意見書案第8号 義務教育国庫負担堅持及び2分の1復元を求める意見書。(全会一致)
意見書案第9号 2008年4月実施の後期高齢者医療制度の実施中止と抜本的な見直しを求める意見書。(陳情書第27号に反対した議員が反対)
このほかに、議会運営委員会から提案されました決議、未成年者の飲酒防止活動推進に関する宣言決議が全会一致で可決されました。