「来間中学校廃校後の条件整備の説明会」開催に住民が反発し紛糾

 8月30日午後19時から、 来間改善センターで市教育委員会が来間中学校廃校後の条件整備等について説明会を行おうとしましたが、開会前の18時50分頃から住民は市議会への中学校廃校案提出を取り下げた上での話し合いを要求して押し問答になり、19時20分頃教育委員長が 突然会場裏口から逃げ出し、集落の御嶽入口の正面に駐車した車の中に入ったまま出て来ませんでした。残る教育委員も続いて逃げ出そうとしましたが、住民に阻まれ、押し問答が続きました。車の中に逃げ込んだ教育委員長に住民が車を囲み説明会場へ戻るよう求めましたが、教育委員長が「(廃校案を)議会に提案する」と突っぱね、それが説明会場の住民に伝えられ、住民の怒りが高まります。
 19時50分頃説明会場に戻るよう中学生に説得された教育委員長が会場に入り、「十分認識した。持ち帰って来週早々にどう対応するか委員会に提案する」と答えて、すぐに委員全員が、「話し合える状況にない」として説明会を開かず19時55分頃、正面玄関から退出し、車の中に全員が乗り込むと、住民の怒りが頂点に達し、住民が車を取り囲み騒然となりました。
 21時20分頃、宮古島警察署員がパトカー5台と覆面パト2台で(14人ぐらい)駆けつける異例の事態となりました。21時38分頃から 10時35分頃まで警察官立会いの下、 双方の代表が話し合い、 市教育委員会は2日に委員会を開いてこの状況について協議後、 3日に改善センターで住民と話し合うことを確認しました。
 本日(9月1)は、市役所前で「同意なき学校統廃合に反対する抗議行動」が行われました。「何度でも足を運ぶ」といいながら、説明会も開かず住民の合意もないのに統廃合を決定し、『宮原、来間には賛成者も大勢いる。自分は激励を受けている』と嘘までつくことは許せない」と厳しい抗議が相次ぎました。
 来間の住民は8月28日、市議会議長に「来間中学校を廃校とする条例案の撤回を求める請願」と署名(72世帯中71世帯分)を提出し、29日には、教育委員会に同議案の取り下げを要請し署名を手渡しました。
 宮古島市定例市議会は9月4日から25日までの日程で行われます。今市議会が今期最後の定例会となります。私は議会で、住民の同意のない学校統廃合に反対の立場で、白紙撤回を求めてきました。「住民が主人公」の本領を発揮する議会にするため頑張ります。