市議会、各会派代表の協議。


 議会事務局から10時過ぎに、電話が入りました。「今日午後3時から各会派の代表者による協議を議長が招集しているので、上里議員は会派は無い(実際は、日本共産党という会派ですが、1人ということで認めてくれません。)けど、重要な協議なので参加してほしい」との連絡です。
 ここで、「会派」について一言。私について議会の会派名簿には「※ 会派に属さない議員」ということになっています。宮古島市議会には、日本共産党の議員は存在しないことになっています。ちなみに旧平良市時代の議会の会派欄には「無所属」ということになっていましたので訂正を求めた所、「無会派」という表現にかわって、所属政党別名簿というのあって、そこで日本共産党の党名が出ていました。
 他の自治体では、一人会派でも認められて議会運営委員会にも参加しています。そうなっていない宮古島市では、人数の多い会派から複数の委員が参加して、重要な議会の運営や意見書の議論をしています。全会一致の意見書採択の原則はそこで崩れてしまうのです。重要な協議でも、私に声がかけられるかどうかは議長次第ということです。実際このようなことは、今度がはじめてです。「会派論」は、この程度にして、現在の会派名簿を紹介します。

         会派別所属議員名簿

(平成19年2月28日現在)

   会派名称 議員名 人数
自民党 ◎平良 隆 下地明 佐久本洋介 上地博通
 砂川明寛 棚原芳樹 嘉手納学 7
2 そうぞう ◎豊見山恵榮 宮城英文 下地 智
 新里 聰 池間健榮 池間 豊 6
3 三志会 ◎前川尚誼 与那覇タズ子 友利惠一 3
4 市民ネットワーク ◎與那嶺誓雄 亀濱玲子 2
5 あかり ◎山里雅彦 仲間明典 2
6 21世紀クラブ ◎下地秀一 眞榮城徳彦 2
新政クラブ ◎新城啓世 池間雅昭 2
8 公明 ◎富浜 浩  富永元順 2


※ 会派に属さない議員

上 里  樹

  
◎印は代表者

 予定を大幅に変更して、午後3時からの協議に参加しました。参加者の顔ぶれは、友利恵一議長、池間雅昭議員、上地博通議員、富浜 浩議員、池間 豊議員、山里雅彦議員、与那嶺誓雄議員、亀浜玲子議員、私の9名です。
 協議されたのは、3点です。
1,県の行政改革で次年度に組織改編が予定されている。先島の関係 自治体が足並みをそろえて、現在の宮古支庁の組織と権限を守るた め、来月6日までに臨時議会を開いて「宮古支庁の現行維持・存  続」を求める決議あげて、県が条例改正案を提案する前に、県に要請をする。
2,10月20日(土)の宮古毎日新聞で報道された「酒に酔った議員が やじ」「教科書検定撤回郡民大会場で」の問題。
3,議員定数の削減と議員報酬の引き上げについて。


 1,の宮古支庁の現行維持を求める臨時議会の開会は全員が異議なく同意しました。
 2,については、議長が「毎日新聞報道のトラブルで痛い批判をうけている。小さいことであっても襟を正していくべき、今後のこともあるので市民から批判を受けないようにしたい。各会派持ち帰って襟を正すようにしてほしい」と話しました。
 それに対して、池間雅昭議員が発言して「『酔って』というのは事実誤認、『トラブル』も事実誤認、大会は県議会の超党派教科書検定意見撤回の一致点で開かれたのが郡民大会、その会場で、それにそぐわない『従軍慰安婦問題』『憲法改悪問題』『教育基本法改悪問題』等の発言があった事が問題だ」と発言しました。
私は「友利議長の報告と池間議員の報告と食い違っていますが、議会はきちんと調査して、しかるべき対応をすべきではないですか―」という発言の途中で池間議員が口をはさんで「酔っていたというなら科学的根拠を示すべき、『酔っていた』というなら、あんたを告発する。毎日新聞も事実誤認ということで訂正の記事を書くことになっている」と声を荒げました。
 富浜議員、池間豊議員も発言して「『告発する』ということだし、議長のいう通りでいいじゃないか各会派で持ち帰って襟をただすということで」。ほかに発言もなく、あっけなく協議は打ち切られました。
 3,につて「議長が、類似団体の議会の定数と報酬の比較資料を提示して、これは課題として聞いてほしい。類似団体は2万人に一人の議員になっている。報酬は課長級の平均したものになっている。類似団体並に定数を削減して、報酬の見直しもしたい。議会提案にするのか、市長提案にするのか迷っている。近いうち全員協議会を開きたい」と話しました。
私は「合併論議で現在の定数を示したのは友利議長です。合併して2年しか経過していないのに定数を見直すこと、報酬を引き上げることの根拠を示してください。新市の組織は『合併協議を大事にする』という理由で、組織に矛盾をかかえたまま見直しもしていません。むしろ地域の声を大事にすることが優先されるべきで、地域によっては議員がいなくなって声が届かないという不満があります。私は反対です。」と発言しました。
 友利議長は「定数削減は市民の声、18議席にしなさいという声もある」と発言しました。富浜議員は「共産党は合併反対だからな、100%の自治体で反対なんだから」と発言しました。私はそれに対して「住民は、議員報酬を削減してでも議員を増やしてほしいといっています。合併については、押しつけ合併に反対で議論を尽くさない合併に反対ということです、論議を尽くした自治体では賛成しているところもあります」と発言しました。複数の議員から「報酬だけは引き上げてほしい」という声が上がりました。議長が「今後の課題にしたい」といって協議は打ち切りになりました。